2019年春のエベレスト街道ソロトレッキング【基本情報まとめ】
エベレスト街道
こんにちは。
ブログの更新が遅れました
というのも、4月30日から5月11日までエベレスト街道トレッキングに行ってきました。
シーズン中ということもあり天候もよく、最高!
エベレスト街道にはこんな感じのモニュメントが道中に沢山ある
BCから望める美しい氷河
そこで、今回はエベレストトレッキングの詳細についてまとめた記事を綴ろうと思います。
それでは早速!
- エベレストトレッキングに必要な手続き
- シーズン
- アクセス
- ルート・旅程、日数
- 天候・気温
- 歩いた距離
- 高山病対策
- 山小屋の基本情報
- 持ち物
- 費用
- ソロトレッキングで注意点や気をつけること
- 僕が思うエベレストトレッキング難易度
- さいごに
エベレストトレッキングに必要な手続き
エベレストがある地域はサガルマータ国立公園となっていて、国立公園への入域許可証が必要。3000ルピーです。
また、2019年5月現在ではTIMSカード(トレッキング許可証)の取得は必要ないみたいですが、別途2000ルピーを支払わなければなりませんでした。
こちらの入域許可証等は首都のカトマンズでも発着地となっているルクラでも取得可能です。
首都のカトマンズではこちらで取得をすることができます。
カトマンズから陸路でエベレスト街道に行く方はさらにジリやシバラヤの地域に入る際に3600ルピーを払わないといけないそうです。こちらも入域許可証。
シーズン
シーズン中のBCには沢山の登山隊が集結
エベレストは一年を通してシーズンが2回あります
1つ目は今回僕が訪れた2月から5月の春のシーズン。
2つ目は9月から11月の雨季が終わった後のシーズンみたいです。
12月から2月の間もいけないこともないみたいなのですが厳冬期なのでとてつもなく寒いと聞きました。
僕が訪れた春のシーズンがたくさんの観光客で賑わっていました。
またBCには多くの登山隊が滞在してました。
オフシーズンも登れないことはないそうですが、毎日のように雨が降ったり、ヒルが大量発生するみたいです。
なのであまりお勧めはできません。
アクセス
世界で最も離着陸が困難な空港として知られているテンジン・ヒラリー空港
首都のカトマンズからエベレスト街道ルクラ村まで飛行機で行き、そこからスタートするのが王道。
カトマンズールクラ便は1日5便ほど運行をしておりその大半が早朝になります。
しかしこの区間の便は頻繁にキャンセルが起きるので、日数には余裕を持っておくことをおすすめします。
また、2019年5月現在では空港の修理の為か便を減らしていました。
運賃は片道150USドルです。
陸路で訪れる場合は、カトマンズからジリもしくはシバラヤまでバスが出ています。
所要時間は7-10時間くらい。
そこからトレッキングで空港があるルクラまでは1週間近くかかります。
時間に余裕がある人じゃないと陸路のルートは厳しいかも
ルート・旅程、日数
飛行機でまずはカトマンズからルクラへ
1日目:ルクラ(2860m)→モンジョ(2600m)
2日目:モンジョ(2600m)→ナムチェ(3440m)
3日目:ナムチェ(3440m)↔︎シャンボジェ(3880m)(高度順応日)
4日目:ナムチェ(3440m)→ティンボチェ(3890m)
5日目:ティンボチェ(3890m)→ディンボチェ(4410m)
6日目:ディンボチェ(4410m)(高度順応日)
7日目:ディンボチェ(4410m)→ロボチェ(5030m)
8日目:ロボチェ(5030m)→ゴラクシェプ(5180m)→
→エベレストBC(5364m)&カラパタール(5650m)→ゴラクシェプ(5180m)
9日目:ゴラクシェプ(5180m)→ナムチェ(3440m)
10日目:ナムチェ停滞日
11日目:ナムチェ(3440m)→ルクラ(2860m)
12日目:ルクラ→マンタリ→カトマンズ
合計:12日間
このような日程でした。
帰りは、ルクラからマンタリまで飛行機で15分、マンタリからカトマンズまではシェアタクシーで4時間ほどでした。
シェアタクシーは1000ルピー
1番きつかったルートは、4日目のナムチェからティンボチェです。
標高自体はそんなに高くはないのですが、アップがとても激しく一気に800mほど標高をあげないといけなかったのでしんどかったです。
また、下山時にダイアモックスの服用を怠ったところ高山病になってしまったので、本来なら4-5日間くらいかけて下山するところを1日で下山して来ました。(9日目:ゴラクシェプ→ナムチェ)この日は1日で41kmほど歩いたので下山といえどもしんどかったです。
天候なども考えると3週間は見積もっておくと安心してトレッキングができると感じました。
ソロトレッキングの場合は、紙のマップを購入しておくことをお勧めします。
また、maps.meをダウンロードしておけば基本的に道に迷うことはないと思います。
エベレスト街道最後の村ゴラクシェプからBCに向かう途中
天候・気温
僕が訪れた5月前半は1日雨が降っただけで他の日はほとんど快晴でした。
エベレスト街道後半の景色は最高
しかし午後になってくると雲が出て来始めて夕方頃には山は隠れてしまうので朝一の移動がおすすめです。
また、日差しがとてつもなく強いのでサングラスや日焼け止めは必須。
乾燥もしますのでリップクリームや肌が弱い方はハンドクリーム等も持って行った方が良さそう。
この時期の気温は、標高3000m-4000mあたりでは日中は10から15度くらい、夜は0度から5度くらいになります。
標高4000mから5000mくらいになると夜は氷点下5度から10度くらいになるので僕は4度まで快適に寝れるという寝袋(モンベルのダウンハガー#5)を持っていたので寝袋と布団と毛布に包まって寝ていました。
日中も3度から5度くらいですが日差しがとてつもなく強いので体感温度は結構上がります。というか暑いくらい。
山小屋の部屋の中は大変冷えるので睡眠時の防寒対策はしっかりしておいた方が良いです。
天気予報は、AccuWeatherというアプリを使用していました。
ナムチェとルクラの天気はわかるのですが、それ以外の地域があまり有名ではないのかわかりませんでした。
しかし、距離自体はそこまで離れていないのでナムチェ以降はナムチェの天候を参考にすれば良いと思います
僕が訪れた時はナムチェ以降のどの地域もナムチェと同じ天候でした。
なお、気温はあてにならないので事前に調べたりナムチェにいるシェルパやガイドさんに聞いておいたりしておくと良いかもしれません。
歩いた距離
ローカルポーター
ルクラからエベレストBCまでの歩いた距離をiPhoneの万歩計を元に計算したところ8日間で111kmでした。
下山時はまっすぐ帰ったということもあって85kmほど。
合計およそ200kmほどは山道を歩くことになりそうです。
高山病対策
高山病対策にほとんど毎日飲んでいたガーリックスープ
3日目のナムチェからダイアモックスを1日に半錠を朝と夜に服用しました。
副作用は、尿意と手足の痺れ。
行動に支障はないものの結構しんどかったです。
また、友人によるとガーリックスープが効くみたいで、ガーリックスープを1日2食で飲んでいました。
2つの効果もあったのか、登山時に高山病になることはありませんでした。
(下山時に2つのことを怠ったら高山病になってしまったので標高をしっかりと下げるまでは対策を続けた方が良さそうです)
山小屋の基本情報
山小屋のオーソドックスな部屋
エベレスト街道にはいたるところに山小屋があります。
序盤は1-2時間歩くごとに小さな村がありそこに3軒ほど山小屋が固まっていたりします。
先に進むにつれて山小屋は減っていきますが、基本的に1日で行動できる範囲には沢山あるので日が暮れてしまう前にはたどり着くことは容易です。
基本的に一泊500ルピー(500円)ほど。
トイレ付きの部屋は1000ルピーのところが多かった。
どちらの部屋も個室。
ベッドが2つある場合と1つの場合があります。
山小屋に宿泊するルールとして夕食と朝食のオーダーは必須です。
標高が高くなるにつれてご飯の値段は上がってきます。
最終的には日本のレストランより高かったりしました。
基本、山小屋ではなんでも食べることができます。
ピザやパスタなどの洋食や焼きそばや炒飯などの中華料理、またネパールの定番料理であるダルバードも。
途中で食べたダルバード。美味しかった。
なので食事で困ることはありません。
シャワーやWIFI、電源などは有料になります。
シャワーは200ルピーから700ルピー
wifiは基本的に500ルピーほどでした。
電源は1時間につき200ルピーのところが多かったです。
モバイルバッテリーや太陽光の蓄電器などがあれば対策できますが、できる限り使わないことが1番良いかもしれません。
持ち物
ポーターは50-60kgくらいの荷物を担いで登って行く。
衣類
・Tシャツ3枚
・フリース
・ジャージパンツ
・トレッキングパンツ2枚(うち1枚はナムチェにて購入)
・マウンテンパーカー
・ウルトラライトダウン
・ショートパンツ
・下着2枚
・靴下2本
・防寒具(手袋とネックウォーマー)
衣類はこんなけです。
おそらく少ない方だと思います。Tシャツは3枚もいらなかったような気がする。
洗濯は自分でできます。日差しも強いのですぐに乾きますし、トレッキング中にバックパックに括り付けておくと勝手に乾いていたりしました。
夜までほったらかしていると凍ってたりすることもあります。
装備
・バックパック65L
・サブバック15L
・Gopro
・SDカード(32GB×3と64GBのmicroSD)
・クッカー
・ガスバーナー
・ヘッドライト
・エベレスト街道マップ
・iPhone8Plus
・モバイルバッテリー
・充電器
・日焼け止め
・サングラス
・ニット帽
・イヤホン
・水
・ウォータークリーナ(錠剤)
・ペットボトル(1L)
・貴重品
・速乾タオル二枚
・寝袋(モンベルダウンハガー#5)
・スプーンとフォーク
・日本から持ってきた登山食
・トイレットペーパー×3
くらいでしょうか。
役に立った物は、ヘッドライトや日焼け止め、サングラスですね。
基本的にナムチェや道中でなんでも手に入るのですがカトマンズで揃えた方が圧倒的に安いので、カトマンズで揃えることをお勧めします。
また、錠剤のウォータークリーナーは水の味が少し変わってしまって人によっては苦手だと思うので心配であれば普通にミネラルウォーターを買うことをお勧めします。
相場は80-300円で、これも先に行くについれて値段が高くなっていきます。
あとは、暇な時間が多いので暇つぶせるものを持っておくとお勧めです。
(トランプやカードゲームなどを持ってきている欧米人が沢山いました。)
費用
エベレスト街道最大の村ナムチェ
入域許可証とトレッキング許可証で5000円。
航空券代が往復で30000円ほど。これだけで結構かかります。
また1日に使ったお金が平均しておよそ2500円ほどでした。
やはりご飯代が高い!!
・生活費2500×12=30000円
・往復航空券30000円
・許可証5000円
・準備費2000円
合計:およそ67000円。
12日間のトレッキングでこれほどとは。。。
やはり世界一高い山はお金がかかります(笑)
ちなみに、かなり節約しました。
12日間のトレッキングのうちシャワーは下山時の1日だけ。
充電も2時間だけ使用しましたし、たまには道中で自炊をしてお昼ご飯代を浮かしたりもしていました。
ガイドやポーター(荷物を持ってくれる人)もつけないでソロトレッキングでこれだけのお金がかかっているので、ガイドやポーターをつけたらさらに倍近くかかったんじゃないですかね。。
ちなみに、ガイドは一日1500-2500円、ポーターも2000円ほどで雇えるみたいです。
日本語を話すガイドは3000円くらいだとか。。
とにかくお金がかかります!
日本発着のツアーだと50万円くらいなのでそれに比べると安いけど、僕にとっては高すぎる。。
ソロトレッキングで注意点や気をつけること
・1人で登る場合が多いのでメンタル的にも体力的にもきつかったりする
・シーズンは団体のツアーが沢山きており山小屋がフルになっている場合がある
(僕はありませんでした)
・高山病や他の病気等になっても自分で対処をしないといけない
・荷物は自分で背負うのでできる限り軽い方が良いです。僕は持っていきすぎて後悔をしました。
僕が思うエベレストトレッキング難易度
シーズンはトレッカーでいっぱい
きついけど誰でも行けるレベルだと思います。
僕の登山歴は、
・富士山2回
・ラカポシBC(標高3800mくらい往復7時間)
の日帰り登山3回だけです。
また最後にまともに運動したのは3年前の高校の部活。
身体が最高に鈍っており、登山3日目くらいまでは身体が悲鳴をあげていましたが、それ以降は慣れてきたのかマイペースに登ることができました。
登山している中には70歳くらいのおじいちゃんとかもいましたし、義足で登られている方もいました。
体力的な心配はそんなにしなくても。。ただ、きつくないわけではないのでそれなりの覚悟はしておきましょう!
高山病で苦しんでいる方は沢山いたので、高山病対策は怠らないことをお勧めします!
さいごに
僕の登山や旅史上、最高の思い出になりました
こんな景色、他では見られないと思うので来れて良かったなと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では!